リゾープス菌とは
接合菌類ケカビ科のカビで和名をクモノスカビと言います。菌糸はクモの巣状に生えひろがり、アーチ状につるを出し、このつるがイチゴの匍匐(ほふく)枝のようにところどころの物につき、そこに根のような短い枝を出して付着します。根状のところから空中に胞子囊柄が伸び上がり、先が膨らんで無数の胞子を含んだ青黒色の胞子囊となります。雌雄異株の種類と同株の種類があり、菌糸間に接合胞子をつくるのが特徴です。
コウジカビを使う日本では馴染みのないカビですが、アジア諸国では、紹興酒などのお酒の醸造で麹に使われています。またインドネシアでは茹でた大豆にこのカビを生やしてテンペという発酵食品を製造しています。テンペは近年、日本のスーパーでも見かけるようになり「インドネシアの納豆」と呼ばれています。